気分障害(うつ病・双極性障害)こそ、専門医へ

気分障害(うつ病、双極性障害)

うつ病と双極性障害は、同じ気分障害ですがまったく違う病のため、治療に使用する薬が異なります。そのため、正確な診断が必要なのですが、一般のうつ病と、双極性障害を見分けるのは非常に困難です。特に双極性障害は診断のむずしい病気なのです。

双極性障害の大きな診断目安になるのは、躁です。しかし、クリニックを受診するときは、決まってうつ状態のときです。気分の高揚した状態で受診する人はほとんどいません。また、気分がよい状態を「うつがよくなった」と勘違いする場合や、躁状態が極端に短い場合もあります。

そこで南湖こころのクリニックでは、診断の正確性を向上させるため、さまざまな検査機器を取り入れています。特にうつの診断に欠かせないのが、光トポグラフィ検査です。

光トポグラフィ検査は、いまあるうつ状態がうつ病によるものなのか、双極性障害によるうつ状態なのか、または統合失調症によるうつ状態なのかを鑑別することができる検査機器。結果が波形のグラフとして出てくるため、一目で病状が分かるのもポイントです。

これにより、患者様に納得して治療に取り組んでいただくことできるようになりました。

うつ病とは?

うつ病の症状は人それぞれ

近年、うつ病が特殊な病気ではないという認識が浸透してきています。実際、日本人の100人に37人という割合でうつ病を経験した人がいるという調査結果もあるほど、うつ病は身近な病気です。

うつ病といえば、無気力、不眠、悲しみに沈む、自殺願望などといった症状が思い浮かぶと思いますが、必ずしもこれらの症状が現れるとは限りません。早朝に目覚めて眠れなくなる、すぐに怒り出す、体が痛いなど、いっけんうつとは関係のないような症状があらわれることもあります。うつ病の症状は人によってさまざまなのです。

うつ病は脳のトラブル

うつ病は、過度な精神的ストレスや身体的ストレスなど、さまざまな要因により脳内の神経伝達物質が不足したり、異常が生じることによって引き起こされた脳のトラブルと考えられています。脳内の神経伝達物質や機能がうまく働かないことで、心や身体のコントロールがうまくいかなくなり、気分が落ち込んだり、うれしいと思えなくなったりするのです。

うつ病も早期発見・早期治療が重要です。時間がたつほど複雑になり、難治化してしまう恐れもあるため、心当たりがあれば、無理せず、早めに受診しましょう。

双極性障害とは?

通称「躁うつ病」

双極性障害は、一般には「躁うつ病」として知られてきた気分障害のひとつです。その名の通り、気分が落ち込んでいるうつ状態と、反対に気分が異常に高揚している躁状態が、代わる代わるあらわれます。症状が極端から極端に振れるので、「双極性」と呼びます。

 うつ状態にときは、うつ病の症状があらわれます。対して躁状態のときは、おしゃべりになる、積極的・衝動的になる、注意力がなくなるといった躁症状があらわれます。

一見すると、躁状態ばかりが続いているようでも、躁状態の反動で、必ずうつ症状が出てきます。

周りが気づきやすい病気

うつ病と間違われやすく、診断が非常に難しいとされる双極性障害ですが、実は周囲の人たちが「ちょっとおかしいんじゃないか。病気かもしれない」と気づきやすいという側面もあります。うつから躁へ、躁からうつへと振れるので、前に合った時とは別人のようになっていることもあります。そのため、明らかに病気であることが一般の人にも理解しやすいようです。

ただし、本人はそれにかかっていることを自覚しにくく、自分が病気だと認めようとしません。これは、うつ病と同様です。

治療法は?

薬物療法と休息を

気分障害の治療の柱は、薬物療法です。薬物療法は、中枢神経に作用して心の働きに影響を及ぼす薬を用いて、うつ病や双極性障害の症状を改善させるための治療法です。 

気分障害に使用される治療薬は「向精神薬」と総称され、うつ症状を抑える抗うつ薬、不安をとり除く抗不安薬、気分を安定させる気分安定薬、そして睡眠薬などがあります。これらを症状や病状に合わせて処方します。

とはいえ、気分障害の原因のひとつは「心身の疲れ」ですから、心と体を十分に休ませることこそが、治療の第1歩といえます。焦らず、無理をせず、休養を確保することが、気分障害を完治させるうえで欠かせないのです

組み合わせて行う

気分障害の治療法は、薬物療法以外にもさまざまなものがあり、それらを患者様の状態や状況に合わせて、組み合わせて行われます。代表的なものを紹介しましょう。これらはデイケアのプログラムとしても行われます。

心理教育

自分(家族)が病気であることを正しく理解するために行います

認知行動療法

考え方や物事の感じ方のクセを自覚し、それを見直して訂正しながら、感情や反応、認識を、自分でコントロールする方法や技術を身に着ける方法。

運動療法

体内に酸素を取り込む有酸素運動は、脳内のセロトニンの量が増加する作用があり、うつ病の改善に役立ちます。

南湖こころのクリニックの特徴

様々な検査機器で診断

南湖こころのクリニックでは、診断の正確性を向上させるために、光トポグラフィ検査をはじめとしたさまざまな検査機器を導入しています。

的確な薬物療法

精度の高い診断を下せるため、的確な薬物治療が可能に。うつ病には特効薬であるSSRIという抗うつ薬を、双極性障害には気分安定薬が処方されます。

デイケアも利用

薬物療法と並行して行うのが、認知行動療法や運動療法といった非薬物療法。これらはデイケアのプログラムとしても行われます。

いつでもお待ちしています

南湖こころのクリニックへ質問や疑問等がございましたら、なんなりとお問合せください。お待ちしています。

START TYPING AND PRESS ENTER TO SEARCH