認知症
南湖こころのクリニックに認知症の疑いで来院される方の多くは、周りの方の気づきがきっかけです。家族や近所の方が「最近付き合いが悪くなった」「服装などがだらしなくなった」「反応が遅くなった」などちょっとした違和感を感じ、ご家族に連れられて来院されるケースです。なかには、度々通帳をなくされることを不審に思った銀行の担当者が民生委員の方に報告し、来院されたというケースもありました。
どんなケースでも、まずは来院してくださることが一番です。ただし、上記のようなきっかけがある場合、残念ながら認知症が進んでしまっていることがほとんどです。認知症は早期発見、早期治療が第一。少しでも違和感や不安があれば、すぐにご相談ください。
南湖こころのクリニックとしては、「最近ちょっと忘れっぽいんだけど」という段階での来院をおすすめめしています。近年、道路交通法が変更になり、免許更新時に認知症検査が義務化したことをきっかけに、ご自分で「認知症かもしれない」と来院する方も増えています。また、老化による脳の機能低下であり、認知症ではないケースも多くあります。
南湖こころのクリニックでは、認知症の疑いや物忘れなどで来院された場合、必要に応じて、CT検査、認知機能検査、脳波検査、光トポグラフィ検査などを行い、どんな早期でも見逃さない、正確な診断をいたします。そのうえで、医師やスタッフ、ケアマネージャーとともに、今後の治療や生活についてご相談させていただきます。まずはお電話にてご予約ください。
認知症とは?
65才以上の約7%がアルツハイマー
認知症は、後天的に脳の機能が低下し、日常生活や社会生活を営むことが困難になる病気です。認知症の最大の危険因子は加齢です。とはいえ、65才以上のアルツハイマー型認知症の有病率は約7%程度。この数字を見ると、すべての高齢者が認知症を発症というわけではないことが分かります。ただし社会の高齢化にともない、この数字は年々増えていくと予想されています。
認知症には前駆期、早期から末期まで段階があります。主な症状としては、食事したことが思い出せないといった記憶などの認知機能障害と、暴言や暴力、徘徊といった行動異常・精神症状があげられます。そのほか、言葉の意味が分からない、意味のあることをしゃべれない「失語」、意味のある行動ができなくなる「失行」、いつもの散歩道でも迷ってしまうなど認知・認識が出きなくなる「失認」なども見られるようになります。
代表的なアルツハイマー型
認知症は主に4種類あります。以前は日本人には脳血管性認知症が多いとされていましたが、近年はアルツハイマー型認知症が一番多いと報告されています。
治療法は?
症状の進行を遅らせる
認知症の治療に根治治療はありません。薬物療法でも非薬物療法でも、残念ながら、症状の進行を遅らせる治療法になります。とはいえ、早期に発見して治療を開始すれば、それだけ進行の度合いは緩やかになりますので、通常通りに日常生活や社会生活を送れる時間が長くなります。
デイサービスを併用
薬物療法と合わせて必ず行ってほしいのが、老人用のデイサービスなどを利用した非薬物療法です。体を動かしたり、昔の記憶を思い出させたり(回想法)して脳を使うプログラムを行うことは、認知症治療に不可欠といえます。
デイサービスは、65才以上の方でしたらどなたでも受けられます。詳しくはケアマネージャーにご相談ください。地域包括支援センターや介護支援事業所に在籍するケアマネージャーは、デイサービスの利用法から生活の支援まで、さまざまなことをサポートしてくれる心強い存在です。
認知症に対してクリニックができることは、正しい診断と薬物療法、激しい周辺症状(BPSD)への対応です。日常生活の支援や地域での活動など、生活に密着したことについては、ケアマネージャーが中心となります。
介護事業所を利用する
薬物療法と合わせて行ってほしいのが、介護保険事業所を利用した非薬物療法です。体を動かしたり、昔の記憶を思い出させたり(回想法)して脳を使うプログラムを行うことは、認知症治療に不可欠といえます。
介護事業所を利用するためには、要介護認定を申請することが必要です。お住いの市町村窓口や地域包括支援センターにご相談ください。地域包括支援センターや居宅介護支援事業所に在籍するスタッフは、個人ごとにあったケアプランを作成し、デイケアやショートステイなど施設利用から日常生活の相談など、さまざまなことをサポートしてくれる心強い存在です。
南湖こころのクリニックでは、正しい診断と薬物療法、激しい周辺症状(BPSD)への対応を行います。また、患者様の担当しているケアマネジャーや介護事業所と必要に応じて連携し日常生活へのアドバイス等も行います。
南湖こころのクリニックの特徴
ご相談ください
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