器質的な疾患を見つけるCT検査

器質的な疾患を見つけるCT検査

脳の解剖学的な異常や器質的な疾患がないか確認するために行うのがCT検査(コンピューター断層撮影)です。脳腫瘍や脳梗塞、正常圧水頭症、硬膜下血腫などのスクリーニングにとても役立ちます。

例えば、認知症を疑って来院された患者様は、CT検査を行ったところ、脳室が拡大していることが判明。これは、脳室に髄液がたまって脳を圧迫してしまう正常圧水頭症という疾患で、排尿障害や歩行障害といった認知症によく似た症状が出る特徴があります。この場合、正常圧水頭症の治療を行えば認知症症状は改善します。CT検査を行わなければ認知症と間違われていたケースです。また、最近ぼーっとしていておかしいなと思ったら、うつ病でも認知症でもなく、慢性硬膜下血腫だったというケースもあります。

脳疾患が見つかった場合は、その治療が最優先になります。必要であれば、脳神経外科や入院施設のある病院等をご紹介しています。高齢者の正常圧水頭症や慢性硬膜下血腫は「治療可能な認知症」と言われています。これらは認知症と間違えずに発見することが重要であり、そのためのCT検査といえます。

CT検査は、脳疾患のスクリーニングだけでなく、直接、認知症を発見することも可能です。アルツハイマー病の患者様は、記憶を司る側頭葉という部分と脳の真ん中にある海馬という部分に萎縮が見られます。これが画像からダイレクトに発見できるわけです。

CT検査は認知症と脳疾患を発見する検査です。医師が必要と判断した場合に行います。

CT検査

負担のない簡単検査

患者様は横になっているだけで数分で終了する簡単な検査です。立っているのが辛い方や長時間じっとしていられない方でも安心して検査が受けられます。

脳の萎縮を見つける

側頭葉や海馬に萎縮が見られた場合、アルツハイマーと診断されます。CT検査では、アルツハイマー型認知症を一目で診断できるのです。

治療は脳疾患最優先

脳疾患の多くは、命に関わる病気です。発見された場合は、脳疾患の治療が最優先。脳神経外科や入院施設のある手術のできる病院等をご紹介します。

CT検査とは

どんな検査?

CTは、体にさまざまな角度からX線を当てて、反対側に抜けてきた放射線量を測定し、その情報をコンピューター処理して体の輪切りの画像を作り出す装置。いわゆるレントゲンと同じです。機械としては、全身をみることができるのですが、南湖こころのクリニックでは、主に首から上、脳を検査します。

どうやって行うの?

CT検査は患者様への負担がない、簡単な検査です。患者様は台に横になっているだけで機械が自動的に動き、数分で終了します。胸やお腹のレントゲンのように、立ったまま「息をすって、止める」ということも必要ありません。ただリラックスして横になっているだけで大丈夫です。

どんな結果がでるの?

脳を輪切りにした断面のモノクロ画像を見ることができます。正常圧水頭症や慢性硬膜下血腫、脳腫瘍や脳梗塞、脳出血の跡など、脳の器質的な問題の発見につながります。これら脳の病気が見つかった場合は、その治療を最優先させます。そのほか、脳の萎縮もわかるため、アルツハイマーの診断にも役立ちます。

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