脳の波形で「てんかん」を発見する脳波

脳の波形で「てんかん」を発見する

脳に機能的な問題がないかを調べる脳波検査。これで分かるのは、てんかんです。てんかんの人は、脳波異常がはっきりと結果に現れます。てんかんの人は気分に波を持っている人が多く、うつ病と勘違いされることがよくあります。また、ぼーっとしていることが増え、「認知症かしら?」と検査を受けたところ、てんかん発作だったということもあります。

てんかんというと、子どもの病気であり、バタンと倒れる、ひきつけるというイメージがあるかもしれませんが、実際はそうではありません。確かに一番多いのは10歳以下の子供ですが、次に多いのが65歳以上の高齢者。これは老化による脳の機能低下が原因です。

てんかんには、食事中に箸を落とす、会話中ボーっとする、突然変なことを言い出だすといった、一見するとてんかんとは思わないような発作症状もあります。また、てんかんとはいえなくても、脳波に異常が見られる場合もあります。実際、お腹が痛い、気分にむらがある、睡眠の質が悪いと訴えた患者様の脳波を調べたところ、異常が見られたケースもあります。この場合、適切な薬物療法ですっかり症状は治まりました。

てんかんは特殊な病ではありません。うつ病や認知症にとっては、むしろ近い病気といえます。だからこそ、脳波検査で脳機能を調べ、はっきりさせる必要があるのです。

脳波(EEG)

てんかんを見つける

てんかんの人は、脳波の異常がはっきりと結果に現れるため、脳波検査を行うことで正確に鑑別することができます。

発作の形はいろいろ

食事中に箸を落とす、会話中の一瞬ぼーっとするといった、うっかりしていただけのような動作が、実はてんかんの発作だったということも多々あります。

他の病気と識別する

「ぼーっとしている」状態でも、うつ状態なのか、認知症によるものなのか、てんかんなのか分からない場合も。脳波を調べるだけではっきりします。

脳波検査とは

どうやって行うの?

脳波に異常が出やすいのは、リラックスしているとき、眠くなったとき、光をパッパッと浴びたとき(光てんかん)です。脳波検査は、軽い麻酔薬を飲んでわざと眠くなるようにしてから行います。脳波というのは、目をとじて静かにしているときが基本であり、眠くなってくると変化が現れます。そのとき、異常が出てくるかを調べます。また、光によって異常が出るかどうか、実際に光を当てて検査します。

どんな検査?

人間の脳は、起きているときだけでなく、眠っているときも活動しています。脳が活動すると、脳の中には微弱な電気が流れます。その電気的な動きを頭部につけた電極でとらえて波形として記録。こうして脳の機能的な働きを調べるのが、脳波検査です。

どんな結果がでるの?

電極でとらえた脳の電気的変化を波形のグラフに記録。正常な脳波は規則正しく穏やかなグラフであるのに対し、てんかんなどの異常脳波の場合は、不規則に上下に乱れた波形のグラフとして現れます。

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