論文「精神科デイケアの今後のあり方」を共著で執筆。専門誌に掲載されました

論文「精神科デイケアの今後のあり方」を共著で執筆。専門誌に掲載されました

地域の連携のもと入院病棟の閉鎖を実行し、その受け皿となる自立を支援する精神障害者福祉ホームと精神科デイケアを開設した経験をもとに、「精神科デイケアの今後のあり方」と題した日本語論文を、渡部芳徳先生、市来真彦先生、そして私、本郷誠司が共著で執筆。この度、『臨床精神医学』Vol.48 No.2 February 2019に掲載されました。

外来治療とデイケアを中心に

南湖こころのクリニックの前身である南湖病院は、約40年の歴史ある、入院病棟を持った小規模単科精神科病院でした。しかし、日本の精神科医療は長期入院治療中心から外来中心の医療への大きな転換期を迎えていることを受け、入院病棟を閉鎖し、介護老人保健施設で実施していた「リハビリ」という考え方を精神科医療に導入、社会復帰を目指す新しい精神科医療に転換することを決めます。こうして2004年に誕生したのが、外来治療とデイケアを中心とした「南湖こころのクリニック」なのです。

治療エビデンスの提示が必要不可欠に

今回、これまでの貴重な経験をもとにして、渡部芳徳先生、市来真彦先生(東京医科大学病院メンタルヘルス科)と共著で論文を執筆。『臨床精神医学』Vol.48 No.2 February 2019に掲載されました。

南湖こころのクリニックの精神科デイケアのような、医療機関が実施するデイケアと、近年増加している就労移行支援事業所とを比較し、現状に対する問題を提起。今後は利用者が治療効果の実績を見ながら施設を選択できることが望まれ、そのためには医療機関がしっかりとした治療エビデンスを示すことが重要であり、精神科医療全体の発展のためにも欠かせないと考察しています。

南湖こころのクリニックでは、積極的に大学病院や他院との共同研究や地域連携を行い、日々、外来治療と精神科デイケアの治療効果の向上に努めています。

START TYPING AND PRESS ENTER TO SEARCH