鈴木匡子教授の特別講演「認知症における非健忘症状」に参加
平成30年10月17日「郡山地区認知症セミナー2018」にて行われました、東北大学大学院医学系研究科高次機能障害分野、鈴木匡子教授の特別講演「認知症における非健忘症状」を聴講しました。ご存じのように、認知症の中核症状は記憶障害や健忘症状です。神経内科がご専門の鈴木教授から、認知症における脳の解剖学的な機能や障害部位と症状についてお話しを伺うことができました。
南湖こころのクリニックは精神科のクリニックではありますが、認知症等を疑って来院された初診の方には頭部のCT画像を撮り、脳の解剖学的な異常や器質的な疾患がないか確認して、的確な診断や治療を行っています。興味のある方、また、お困りのことがある方は、まずはお電話にてお問い合わせください。
脳は左右、前後、上下でそれぞれ司る機能が異なる
鈴木教授は神経内科がご専門のため、我々精神科医とは違った切り口のお話しを伺うことができました。とても興味深いお話しでしたので、少しだけ講演の内容を紹介いたします。
人間の大脳は構造的に右脳と左脳に分かれています。高次機能も左右で違っており、その責任部分が障害されると、対応する症状が現れるというのです。更には前後でも違うようで、前頭部では主にアウトプットが、後頭部では主にインプットが行われるそうです。
また、脳解剖学では脳を水平に半分にした際の下部を腹側、上部を背側といい、腹側では知覚が意味を持ち、形や色、質感などを司っていると言います。背側の知覚は、運動や位置を把握する行為を司っているそうです。
血流の低下は働きの低下を示す
脳の働きなどをリアルタイムに観察できるfMRIなどを使うと、例えばアルツハイマー型認知症では主に頭頂部の、レビー小体型認知症では後頭部と頭頂部の一部が血流の低下を示すそうです。血流の低下とは、働きの低下を示しています。つまり前者では背側が、後者では背側と腹側の機能が低下していると言えるそうです。
またいずれの認知症とも違うのですが、原発性進行性失語症という病気もあり、これは3つの病型に分かれるそうですが、上手く言葉が話せなくなる、言葉が出なくなる等から物忘れと認知症と間違われる事もあるそうです。
南湖こころのクリニックでは、正確な診断や治療を行うために、日頃からさまざまな先進的検査機器を駆使しておりますが、その重要性を再確認できた講演会でした。
